[Edit]

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[Edit]

#43 コルシェの街 4/5


お守り屋と同じルビー通りを進んだ先に十字路があり
そこでは大きな掲示板とそこへ立ち並ぶ狩人と魔術師で一杯になっていた。
彼らはコルシェに雇われた狩人と魔術師で、
掲示板にあるミッションをこなせば報酬が貰えるという生活をしているのだ。


「この掲示板の右側に行けば、コルシェにいた時にお世話になった人が
いるから顔合わせたいの。宿屋さんなんだけどね、
もし難しいなら他の宿にあたらないといけないかもしれないけど」

歩きながらヒワリは二人に軽く説明した。



「お世話になったということは、ヒワリもロワンと狩人して生活していたの?」

「うん。ロワンは、なかなか承諾してくれなかったけど
何とかなることができていつも一緒に仕事していたの。
生活費を稼ぐ必要はあったし、それにロワンばかり働かせるのは良くないから…あれ?」


ヒワリはキョロキョロと辺りを見回した。

あるはずの宿屋がなくなっていた。
いや、あるはずの場所に違う家が建っていたと言った方が正しい。

宿屋自体もかなり年数の経った物であることもあり、しかも目の前にある家も
それなりに年数を重ねた家のため壊して一から作り上げたということはなさそうだ。


「ごめん…。ここのはずなんだけど…ここじゃないみたい。
やっぱり、ヒイラギに頼んだ方が良さそうだね」

「どういうこと?」


フォーンが不思議そうだ。


「魔法かな…?場所はあってるんだけど、入れなくなってる」

「単に場所知らないだけだろ」


ヒイラギの言葉に反発しヒワリはそうじゃなくてと言い返すが、
正直どうして入れなくなったのかヒワリ自身にもわからなかった。


「とにかく、宿屋を探そう」

ヒイラギはそう言いい、ヒワリは納得いかないものの黙って後に付いて行くことにした。

スポンサーサイト

[Edit]

#42 コルシェの街 3/5



「本当に効くのか?石で?」

ヒイラギは疑っているらしく、
フォーンの話を熱心に聞いていたヒワリからしたら傷つく言葉でもあった。

それでも、フォーンは負けじとヒイラギに反抗した。



「石でも信じるものは救われるんだよ!」


もしフォーンの言葉が本当なら…ヒワリには叶えたい夢があった。
そうすればヴァンパイアにつきまとわれることもなくなる。

そしたら本当に好きなように生きられるのだ。




「ネックレス以外にもあるかな?ブレスレットでもいいんだけど」

「ブレスレットじゃ、ヒワリは剣使うし邪魔にならない?」


フォーンは悩んで髪留めを手にとった。
ブレスレットよりも一回り小さく一枚の羽根が石を包むようにできている。


「髪留めはどうかな?髪も邪魔にならないしいいかも」

「じゃこれにする」


ヒワリは店の中へ入り髪留めを買いにいき、すぐ髪留めを前髪につけた。


「気は済んだか?次は宿を借りないと」

先を急ごうとしているヒイラギにヒワリは思い出して呼び止めた。



「あっ、そうそう。宿のことなら心配いらないよ。
この街には知り合いがいるから」

「知り合いって?」


「行ったらわかるよ」

そうヒワリはヒイラギにニコッと笑った。


[Edit]

#41 コルシェの街 2/5


「やっぱりヒワリだね!じゃぁさ、お守り屋さん見に行こうよ。
気に入った物あるかもしれないし」

フォーンはヒワリを後押ししようとしたが、ヒイラギに止められた。



「待て夜の街を二人で行くのは危険だ。俺が付いていくついでに宿を借りてくる」

「え~っ。…しょうがないな」

「じゃぁ、一度探索に入って合図があったら魔法のスコープで探して。
エンゼルもいるし、大丈夫だと思う」


そうヒワリが提案すると、エンゼルは自分の持つ魔法を確認する。

「スコープって僕はまだ覚えてないですよ?」


ヒワリはバッグから羅針盤のような物を取り出し、それをエンゼルに渡した。

「見た目羅針盤だけどね。矢印の差す方向にいるから。
あと、くるくる矢印が回ったら近いという意味」


エンゼルはスコープを受け取りバックへしまうと、
それぞれにコルシェの街へと入っていった。




【コルシェ:ルビー通りにて】


「あれ!あれだよ!」

フォーンが指差すお店の入り口には小物があるのか
一組のカップルが小物を見たあと、中へ入って行く様子が見てとれた。
フォーンが入り口前の小物にすかさず近寄るとヒワリやヒイラギも
フォーンの側に集まった。

フォーンが手にとったのは二枚の羽根が蕾のように重なり羽根の中に
翡翠色の石があるデザインのネックレスだった。


「ネックレス?」

ヒワリは不思議に思う。
普通のネックレスのように見えるのにどこがお守りなんだろう。


「そうだよ。でもいろんな形があって大事なのはこの羽根の部分、
これは竜のウロコという石で出来てるの。
災いから守ること、願いを守ること…いろんな守りが効くお守りだよ」


[Edit]

#40 コルシェの街 1/5

青の街道を抜ける頃には、日暮れになっていた。
目の前には大きな橋が現れ下には川が流れ、
橋の先の煌びやかな街と橋が水面に映って宝石のように輝いていた。


「綺麗ですね!あそこがコルシェですか?」


「そうだ。これは南ゲートの橋で、あそこに見える右の橋は東ゲート、
ここからじゃ見えないが真っ直ぐ進むと北ゲートがある」

そうロワンは説明した。


「街は川の真ん中にあるから、橋がないとね。図書館や美術館もあるし
ここは情報がたくさん集まるから、もしかしたら印のことも見つかるかもしれない」

そうヒワリが言うと、フォーンがうんうんと頷いた。


「確か今コルシェには流行りのお守りがあるよ。他の街でも人気なの!」

「お守り…ですか?」

ロワンはやれやれと手を上げた。
「お守りって…ああいうのを信じているのか?」


「ああいうのじゃないって!効くって噂だよ!?」

フォーンは必死にロワンに反抗した。
そんな様子にユラが口を開く。

「効くかもしれないだろ?」

「え~ユラまで!?」


フォーンはめげそうになっていたがそう言えばと思いヒワリは声をかけた。


「ね、フォーン。お守りってどんなもの?見たことがないから分からなくて」

みんな一斉にヒワリを向いた。ヒワリはキョロキョロと見渡して、
フォーンを向くとフォーンはヒワリに飛びつき、同士いたぁと言って嬉しそうだった。
女の子同士だからというのもあるのかもしれない。


[Edit]

トラックバックテーマ 第1344回「雪は好きですか?」

二回目のトラックバックです^^)ノ

私が住んでいる地域では、普段雪が積もることのない地域なんです^^;
大学は日本一大きな湖の近くにあり寒い時には、
お菓子の粉砂糖のように山の頂が白くなり、今年も積もった♪と喜びましたw


電車でだいたい一時間半から二時間の距離で電車通学。。
ちょっとした小旅行ですw

雪は好きです^^
寒くなければ綺麗と思って眺めてます。
物思いにふけったり。。
雪が降った後の夜空は、格別綺麗なので好きです☆


今年のクリスマスはホワイトクリスマスになるという予報でしたが、
残念ながら住んでいる地域では降っていませんでした。。(・ω・`)
毎回期待はずれです(><)


あと。。
雪って溶けると雨になるんですね。。(ノ´`)

雪が降っていても、「傘を持ち歩く・傘をさす」という習慣が
未だに見に付いていないのでいつも降ってから後悔してます(._.;)
降るといってもまだ今年は粉雪しかみていませんが。。。

積もったら、雪ウサギ作りたいです(´∀`*人)


こんにちは!トラックバックテーマ担当の新村です今日のテーマは「雪は好きですか?」ですこの冬あなたは雪を見ましたか?新村は今朝見ました!!軽く積もりました!私が住んでいるところは山なので2月ぐらいには毎年積もりますがまさかこんな早くに見れるなんてただ小学生の時に比べたら積もる日は少なくなってしまいま�...
トラックバックテーマ 第1344回「雪は好きですか?」

[Edit]

#39 そして翌朝 5/5


【青の街道:後半】

ヒワリはふとオスのチェルシーのことを思い出し、ハッと後方を振り返った。
部屋にいたことまでは覚えているが、あの後どこへ行ったのか分からず時米だ。


もう青の街道に入ったばかりで引き返すわけにはいかなかったが、
たまにチリーンと森のどこかで鳴くチェルシーの声を聞くとあのつがいのチェルシーを思い出した。

仕方がないことだとはいえ、チェルシーには申し訳ないことをしたとヒワリは思っていた。


また森のどこかでチリーンと鳴く。
そしてまた。
その鳴き声は徐々に近付いて来ているようだった。



「これって…」

「チェルシーの声ですよね?」


フォーンの後にエンゼルが続けた。


みんなが後方を向くと後ろから一羽のチェルシーがこちらへ向かって急いで飛んできた。



「チェルシー?」

耳が付いていることでオスのチェルシーだとわかる。
チェルシーは二枚の羽根を加えて、ヒワリの前に羽ばたく。

ヒワリが手を出すと、手中に羽根を置きじっとヒワリの顔を見ていた。
羽根は色違いで、オスとメスの物だった。
よく見るとチェルシーの足には紙がくくられており、紙を読むと【忘れ物 ――シワス】とかかれてあった。


「なになに?」

フォーンが覗き込み、羽根と髪の両方を比べた。



「もってけってこと?」

「みたいだね。ありがとう、チェルシー」


チェルシーはチリーンと鳴いて飛び立った。
ヒワリはもらった羽根をペンダントに入れた。


「ヒイラギのじいさんは抜け目がないな」

そうロワンが言う。
確かにこの羽根はヒワリのために取っておいてもらったものだろう。

初めに手渡した分が多過ぎたのかもしれないが。


[Edit]

#38 そして翌朝 4/5


「そうだな。それはいいが…気をつけるべきだ。またややこしいことに絡まれるのは御免だからな」

そうロワンはヒワリに忠告する。
その忠告をヒワリはそうじゃなくて、と言い返した。


「あれは向こうから絡んできたんだよ。しょうがないから、お手合わせをしただけ」

実際にそうなのだ。コルシェに居た頃、ヒワリと対戦したがる輩は大勢いた。
その度に、ロワンが間を割って対戦をとめたのをロワンはしっかり覚えていたのだ。


ヒワリの言い分を聞くロワンは頭を抱える。



「いや…大人しくしてくれていたらそれで十分だ」


結局ロワンはハラハラしながらヒワリの対戦を見守ることはあったが、
どの対戦でもヒワリは怪我一つなく圧勝していた。

仮にとはいえ、ヒワリは一族の姫様でもある。
ロワンはヒワリの対戦を見ては女の子らしくあってほしいと願った。


「そう言えば、そろそろコルシェもハンタートーナメントが開催される頃だ。
様子を見てみるといい」



シワスも話に加わり、ヒワリはハンタートーナメントを久しぶりに聞いた気がした。


「とりあえず、先に進もう。このままでは野宿になるぞ」


今までみんなの話を聞いていたユラが話を切り出す。
みんなは頷いてシワスにお礼を言うと、カルネの町を後にした。

[Edit]

#37 そして翌朝 3/5


「支度があるだろうから、下で待ってる。みんなにはそう伝えておく」

そうヒイラギは言い、シワスと一緒に下へ下りて行った。
ふと首に付けていたペンダントに気づき、それが父親の物だとわかると安堵感が胸の内に広がった。


「ロワン…かな?無くしたとばかり思ってた…」

そういえばいつもロワンは守ってくれていた。
ペンダントも取り戻してくれた時も、コルシェの街でのことも…。
それが定めだとしても勤めでも…。

側に居てくれていることがどんなに救われたか、ペンダントを見てヒワリは思い返した。



「今度は私が守らなくちゃ…」


ヒワリはそっと印に触れた。
印が変わったとしても…ヴァンパイアを倒すという定めには変わりないのだから。



ヒワリが下へ下りると、みんなが待っていてくれていた。

「ヒワリ、傷は大丈夫?」


フォーンが心配してヒワリに聞いた。


「うん、大丈夫。次は…青の街道を抜けて水都コルシェに行こうと思うの」

「コルシェはヒワリさんとロワンが狩人をしていた頃にいた街ですよね」

今度はエンゼルが聞く。

[Edit]

#36 そして翌朝 2/5


「お前のせいじゃないだろ」


ヒイラギだったことにまたしても驚かされた。
まだ来たばかりの頃はあんなに冷たかったのに、今の方が優しく感じれたからだ。

意外な一面が見られてヒワリは嬉しく思った。



「ヒイラギ、もし良かったらみんなと一緒に旅する?シルシを消すために」

ヒイラギは驚いた。
旅に誘ってもらうとは思っていなかった。


「ただ、俺がいなくなれば…」

ヒイラギがそういいかけていると、シワスがヒイラギの頭上にポンっと手を置いた。



「お前の心配には及ばん、診療はわし一人で十分だ。当分、ヴァンパイアもこないだろう。
コイツも世の中を知るいい機会になるだろうからな。そんで、次に行く町は決めたかい?」


「次は水都コルシェに向かおうかと思っています。あそこには狩人もいますし、知り合いもいますから」

「だったら話は早い。ここから青の街道を抜けると、すぐにコルシェが見えてくる。
コルシェにはリュサ夫婦というパン屋の知り合いがいるから寄るといいだろう」



なぜかヒイラギは浮かない顔をしていたが、シワスに礼を言う。

「…後はお前の体調次第だ。動けそうか?」

「うん、今のところは」


ヒワリはヒイラギに印の色が変わったことを話そうとしなかった。
秘密にしている訳じゃないがよく知らない印を話す、その話しにくさには変わりないからだ。
それに、体調はどこも悪くなかった。

[Edit]

#35 そして翌朝 1/5


カーテンから差し込む柔らかな光に爽やかな風が流れ込むと、
ヒワリは目を覚ました。
不思議なくらい穏やかな気持ちになり、傍にいたチェルシーが飛び立ちチリーンとさえずる。
何があったのか思い出そうとすると、右肩から全身へ貫く痛みが駆け巡ったことを思い出し、
思わず右肩を掴んだ。

思い出すのを止めると、恐る恐る右肩にある印へと目を移した。

ディアラが噛みついた場所。


傷は無くなっていたものの真紅に染まっていた印は、
いつの間にか漆黒に染まり鎖が巻きついたような模様へと変化していた。


「どうして…?」

ヒワリには印が変わった理由がわからなかった。
原因はディアラが噛みついたことにあったとしても、印の色が変わってしまうなど考えられなかった。


――ディアラが言っていた未来って?

考えれば考えるほど、わからなくなった。



「気がついた?」

傍で声がして驚く。
驚いたことにヒイラギだった。



「…メスのチェルシーは治そうとしたけどダメだった。さっき、埋めてきたんだ。こいつは…」

言葉につまりヒイラギはいいにくそうだ。
そういえば、メスのチェルシーは黒いチェルシーに攻撃されていた。
すぐにヒイラギが駆け寄ったこともあり安心していたが、傷の方が良くなかったのだろう。

チェルシーは起き上がったヒワリの肩に留まり寂しそうにチリーンとさえずったように聴こえた。



「…ごめんね、巻き込んでしまって。でも守ろうとしてくれたんだよね」

ヒワリはチェルシーにそう話しかけた。
あんなに仲の良かった二羽でも、片方いなくなれば寂しくなるのは当然のことだ。
その悲しさはヒワリが一番よく知っていた。





カウンター

プロフ

渚 日向 /ナギサ ヒナタ

Author:渚 日向 /ナギサ ヒナタ

カテゴリー

  • ♦張り紙(14/10/6〜)♦ (1)
  • ♢メモ帳(14/10/6~)♢ (0)
  • *映画* (0)
  • *ゲーム* (0)
  • ◇情報ポスト◇ (5)
  • ◆日記◆ (26)
  • ◇本棚◇ (129)
  • ◆小物入れ◆ (27)
  • ◇作品箱◇ (2)

◇◆ノンフィクション◆◇

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。