うぐいす色の実

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Kiroro (3) 魔法使いとハート 


メイラは街を探索しながら、ハートのことについて考え始めた。

魔法使いにハートがない理由。




それは簡単に話せば、魔法を使う契約の際にハートを切り離したためだ。

魔法を使うのにハートはいらないが、
魔法を溜め込むのにはハートという器が必要だった。


シャアラが言っていたのは、このハートの器の形である。


しかし、今までメイラは書物にも自分のハートでさえ「形」については何も知らない。
変な話だが、ハートを契約によって切り離されたはずなのに、誰もハートの形を覚えていないのだ。

契約する相手は「星子(ホシ)」と呼ばれる精霊だ。
星子は魔法を与える代わりに、ハートを受け取り精神力に見合った魔法を分けてくれる。



もし精神力に見合わない過度な消耗と摂取を繰り返せば魔法使いも星子も耐えきれず、
ハートは壊れてしまう。

メイラはその話を聞いてから、ハートというのは壊れやすい物だと思っていた。
強いが故に壊れやすい、そういう物だと‥。



街を歩くといろんな人と巡り会った。

メイラに近寄って撫でようとしたり、話しかけてくれたり、「向こうへ行け」と追い払われたり‥。
驚いたのは、カラスと本当のネコだった。

メイラを見ると、つついたり威嚇したりする。
余所のネコだと思われているのか、それとも変なヤツだと思ったのか‥。


どちらにしても、ここにメイラの居場所はない。
ハートの形が見つかるまでは元に戻ることさえできないのだから‥。


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