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#4 ソレイユの印 1/2


クラズベリーまで来ると、日は落ち夜になった。
ここから先のリードまで行くには魔物と戦わざるを得なくなる。
無駄に体力を消費しないためにも、クラズベリー跡地で野宿することになった。

もう10年経つとは言え、無事に残っていたこの一軒家は一晩越すにはちょうど良い。



「先ほどはありがとうございました」

そう言って、エンゼルはロワンやヒワリに頭を下げた。


「それはいいが、親はどうした?親とはぐれたのか?」

「いいえ、僕元々一人旅ですから大丈夫ですよ」



そうロワンの質問に答え、ロワンやヒワリは同時に驚いた。

「一人で?」

「魔物やヴァンパイアにあったらどうするの?」


「その時は――」

エンゼルはそう話しながら、左胸を抑えた。


「元々僕に魔力はありませんが、ここにあるシルシで魔法を使ってます」


シルシ?
そう聞いて、ヒワリは自分の右肩とロワンのことをふと思い出し、ロワンを見た。

この世界でシルシが来たら<ソレイユの印>とまずは思い浮かべる。
争いを無くすためにソレイユが残した印のことだ。
それが現れることは不吉の予兆、争いの予兆を自然と思い起こさせる。

ロワンとも目が合った。
そうこの子も私たちと同じなのだ。




「あの‥どうかしましたか?」

不安がるエンゼルにヒワリは答える。



「エンゼルの印を見た訳じゃないけど、ひょっとしてこれじゃないかな?」


ヒワリはローブを外し、ノースリブからでている右肩をエンゼルに見せた。
一見刺青のようにも見えるが赤々としていて、唐草のような模様をしている。


「模様も色も違いますが、似てますね。僕のは紫で蕾の形だと思うのですが‥」

「俺も紫色の印が左手首にある。こんな感じの模様か?」


そう言ってロワンは左手首の包帯を外すと、紫色に光るおそらく蓮の蕾を象ったしるしがそこにあった。


「そうそれです!この印を知っている人を探していたんです」

「どうして?」

ヒワリが聞くと、エンゼルはうつむく。

「元々この印はなかったのですが‥。この印が出来てから、誰も近寄らなくなりました。みんな不吉な予兆だと言って‥。でも変われるなら変わりたいと思いました。印のことについて教えてもらえませんか?」



ロワンはフードを外し、炎のような赤髪を見せた。
うなじの一部は伸ばされ編み込まれている。

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渚 日向 /ナギサ ヒナタ

Author:渚 日向 /ナギサ ヒナタ

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