[Edit]

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[Edit]

#5 ソレイユの印 2/2

 「みんな同じだ。俺たちもこれが何なのかわからない」


期待していたものの、エンゼルはやっぱり・・といった具合に落ち込む。


 「そうですか‥。ロワンさん‥ですよね?ロワンさんはいつその印を?」


「ロワンでいい。俺はヒワリと一緒で水都コルシェで狩人をしていた。あの中ではヒワリが、次に俺があの中では強かった」



じゃどうして――そう言いかけたエンゼを、ヒワリが代わりに答える。



「ちょうどその時に、印ができたの。街の人を守るのが狩人の仕事。それなのに、災いを持ち込むのは守るにあたらない、不安を掻き立てるのは良くないからって出ざるをえなかった」

「そんな‥」

チーズを三等分にパンの上に乗せながら今度はロワンが口を開いて説明した。


「そういうものなんだよ。誰だって見たことないものは怖いもんだ」


そロワンはエンゼルとヒワリに切り分けたパンとチーズを手渡す。
粗末ながらも、食料が少ないこの状態ではありがたい食事だ。


「まぁ、このままだとこの印が何なのかわからないままだし、エンゼルが言うように、なぜこの印が出来たのか探してみた方がいいのかもね」


ヒワリの意外な提案にロワンは驚いた。

「おいおい、狩人の仕事はどうするんだよ?旅と言っても収入はかなり大変だぞ?」


「街に定住するにもこの印があるから、旅人として旅しながらしていけばいいんじゃないかな?ここももうすぐ出ないと行けなくなるし‥ちょうどいいよね?」


「旅しても見つかるかどうかは保障できねぇぞ。それでもいいのか?」


ヒワリは頷いた。元々幾宛のない旅だ。
でもこうして、エンゼルが旅をしたことで私たちと出会えることになったのなら、もしかすると他に印を持つ仲間と会えてもおかしくない。



「わかった。けどな狩人の仕事はするぞ?あいつらを野放しにはできないからな」


「――‥ってことは?」

「よろしくね、エンゼル」


ロワンとエンゼルは、はぁっ!?と同時に驚く。
ヒワリはそんな様子を見てクスクスと笑った。



「旅は三人で。多い方が楽しいよ?それに、狩人は三人でした方が効率いいって」


「いやいやいや、お前はあっという間に倒すだろ?」

「それでも、サポートは必要でしょ?」

「いうねー」


ロワンは呆れていたが、エンゼルはヒワリの意見も一理あるなと思った。

何より旅は1人よりも大勢でいた方が楽しい。
仲間がいるということはどれだけの救いか、エンゼルはこの旅をしていて気づいていた。

「よろしくお願いします」

「エンゼルもほどほどにな」


そう言ってパンをかじった。
あまり美味しいと言えないパンだが、みんなで食べる分美味しさが増した気がした。


スポンサーサイト

Trackback

Comment

Post a comment

Font & Icon
Secret


カウンター

プロフ

Author:渚 日向 /ナギサ ヒナタ

カテゴリー

  • ♦張り紙(14/10/6〜)♦ (1)
  • ♢メモ帳(14/10/6~)♢ (0)
  • *映画* (0)
  • *ゲーム* (0)
  • ◇情報ポスト◇ (5)
  • ◆日記◆ (26)
  • ◇本棚◇ (129)
  • ◆小物入れ◆ (27)
  • ◇作品箱◇ (2)

◇◆ノンフィクション◆◇

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。