うぐいす色の実

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#6  竜馬の親子 1/2

翌朝ヒワリは目が冷めると、近くの川から水をくんで竜馬に水を与えた。
二頭の竜馬が美味しそうに飲んでいる最中に、毛並みをブラシで整える。

「お腹空いてるよね、ごめんね。
もう少しで町があるから。もうちょっとだから頑張ってね」


竜馬もヒワリを見てすり寄った。
昨日の晩はその場に生えている草を与えるしかなかった。

そういえば、旅をするならこの二頭の世話をしなくてはいけない。
いくら丈夫とは言え、あちこちへ連れ回すのは可哀想だ。

せめて、自然界へ帰せるなら帰してあげたいと思った。


「この竜馬、かなり懐いてますね」


そう尋ねたのはエンゼルだった。そっと竜馬の首元を撫でる。

「昨日竜馬に初めて乗りました。思った以上に早くて」


ヒワリはにっこり笑うと、ブラッシングをしながら応える。

「この子達は親子なの。ロワンが乗ってるのはこの子の母親、この子は男の子でもう少ししたら大人になる。本当はもっと空を飛ぶように早いんだけど、疲れさせてしまうから」

「優しいんですね」


「気持ちを分かってあげないと竜馬には乗れないよ。いざという時、走りたいときに走れないからね」


その時、山から竜馬の群が飛んでいた。
まるで見えない地面を駆け抜けていくようだ。



「え!?竜馬って飛ぶんですか?乗った時は飛ばなかったのに」


ロワンが家から出てくると、おお飛んでる飛んでる、と嬉しそうに言った後さっきの質問に応えた。


「あれは野生だからなー。こいつらは家畜と同じだから、飛び方を知らない。
  あいつら、たまにこうしてここにくるんだ」

「あの飛び方は近くに降りるみたいだね。行ってみる?」



ヒワリはロワンにそう聞いたものの、ロワンは首を振る。


「先に町へ行かないと。こいつら何も食べてねぇし可哀想だろ?」

「ねぇロワン、もし旅をするとしたらこの子達連れ回せないよ。せめて、野生に帰せたら‥」

「気持ちは分かるが‥」



「ロワン、ヒワリさん!」


エンゼルの呼ぶ声が聞こえエンゼルの方を向くと、
二頭の竜馬は先ほど竜馬の群が降り立った先へ進み始めていた。


「群の方へ行きたいみたいです!」


すると、子供の竜馬が先へかけ走って行った。
続いて、母親の竜馬も掛けて行く。

「早く追いましょう!」



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