うぐいす色の実

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#8  In the circus 1/3

クラズベリー、ウィンズ、リード。

もし『クラズベリーの夜』がこなかったら世に知られることなく、最果ての半島の町ということで名が通っていただろう。


あの夜が訪れて町は一躍世間に広まった。
今ではその町の姿を一目見ようと、リードからサンマルシュに続く街道を使い観光客や商人がやってくる。
元々物資の交換で栄えてきたリードの町は一際活気に溢れていた。


人が増えたらバンパイアも襲いにくる。
それで、この町に立ち寄る狩人や魔術師は観光客や商人と共に次第に増え始めた。
求人が幅広いために人手を必要とするところ主なようで給料も他の街に比べたらそこそこ良い。



「え~っと‥だからって、サーカスに入ることないじゃないですか‥」



エンゼルは深くため息をつく。
いつもの服装と違ってピエロ姿でビラ配り。

それも、なぜかロワンと一緒に。



「ヒワリさんはどこに行ったんですか?」


ヒワリはビラ配りをする前にピエロ姿のスタッフに連れて行かれて以降、ビラ配りにも現れなかった。


「こーらッ!仕事中にしゃべらない!」

急に女の人の声が聞こえ驚いてその声の主を探した。



「しゃべる暇があったら全部配る!もう少しで開演するんだから」

ハキハキと話す、エンゼルよりも3歳ほど上の少女と目があった。
髪分け目からひょっこりと出ている両耳耳は、犬のような猫のような耳している。

初めて会った時よりメイクはしっかりとしているが、人間離れした両耳に気を惹かれてしまう。


「ちゃんと聞いてる?」

「は、はい。えっと‥その、サーカスに出るんですよね?えっと開演までに戻れるんですか?」


「当たり前よ。だってあたし、一番初めだもん」



そう言ってエンゼルの前を悠々と通り過ぎた。


「それなら――‥‥ん?はい?!今何て言いました?!」



振り返ってみたが、その子は居らず、ロワンだけがビラ配りをしていた。


「おーい、そっちは終わったか?」

「も、もう少しです」


エンゼルも慌てて配り、何とか開演までに終わらせることができた。



「フォーンが時間知らせに来てくれたぞ。そろそろ開演だとさ。早く中へ入ろう」

「フォーン‥?」


聞き慣れない名前にエンゼルは首を傾げたが、
ロワンに続いてサーカス会場の関係者以外立ち入り禁止の中へ入った。




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