うぐいす色の実

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#10  In the circus  3/3


着替え終えてテントから出てくるフォーンを見かけエンゼルは、フォーンに話しかけた。



「フォーンさん、開演前はどうもありがとうございました。あとお疲れさまです」


「それはいいけど、夕食食べていきなさいよ。バイト代には含まないから」

「夕食みんなと一緒でいいんですか?」


「何言ってんの。ほら早く着替えてきなさい」


そう言えば、まだメイクも衣装も着替えてないままだ。
慌ててテントに戻りメイクの落とし方を教えてもらってから、着替えをした。

急いでテントから出たため勢いで誰かとぶつかった。

「す、すみません」


慌てて謝り前方を見上げると、左目を布で隠した黒髪でエンゼルと4歳ほど上の男性とすれ違う。
知ってか知らずか男性はエンゼルに見向きもせず、エンゼルの前を通り過ぎた。

その時微かにエンゼルの胸あたりが紫色に淡く光るのと同時に、男性の左目も呼応するように淡い赤い光を放つ。エンゼルは急いでいたせいもあってか、シルシの光に気付かなかった。



「遅れてすみません」

ヒワリとフォーン、ロワンがテントの前で待っていてくれていた。

「遅いぞ、エンゼル」


ロワンは透かさず冷やかしたが、ヒワリがフォローする。

「大丈夫。ロワンも遅れてきたから」


「先に入ってて、ユラを探してくる」

「あっ‥えっと‥‥――」



フォーンの声に少し覇気がなく、
エンゼルが言い終わる前に急いで探しに行ってしまった。

「どうかしたの?」


ヒワリに聞かれ少し悩んだ後、
行きしに片目を布で隠した男性とすれ違ったことを話す。



「ユラ、って左目を布で隠した黒髪の人ですよね?僕がぶつかった人はユラさんなんでしょうか‥」


「たぶんユラだろ。てかなんでそれを早く言わない?フォーン行っちまったぞ?」

「あれ?」


ヒワリが振り向いた先にフォーンとユラの姿が目に映った。

「ずいぶん、早かったね」

「意外とすぐ見つかったの」


ヒワリとフォーンが話している間にエンゼルはユラに話しかける。

「あの‥先ほどは――」

「気づいていない‥か」


意味深な言葉をエンゼルに投げかけ、それ以上何も言わなかった。
どういう意味か聴こうとした時には、すでにテントの中へ入っていた。


「私たちも入ろう?お腹も空いてきたことだし」


ヒワリに言われユラに続いて、テントの中へ入った。

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