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#11 Dinner Time 1/3


テントの中では旅の途中では食べれないような料理がたくさんテーブルに置かれていた。
バイキング形式らしく、見たこともない料理もあることから各地の伝統的な料理も含まれていることにエンゼルは驚いた。

「すごい!こんなにたくさん‥。このサーカスの料理長は良い腕を持ってますね!」


フォーンはにこっと微笑んでエンゼルに話す。

「メルシーが聞いたらきっと喜ぶわ。でも、食べ残しはダメよ?ゆっくりしていってね」


フォーンはヒワリたちに席を案内すると、用事があるらしく立ち去っていった。


「さて、俺たちも何か取ってくるか。今のうちにしっかり食べておけよ?今日の夜は長くなりそうだしな」

周りの楽しそうな声とは裏腹にロワンの声はいつもより落ちついた声をしている。


「何かあったんですか?」

「ちげぇーよ。これから起こるんだ。まさか、ただのビラ配りで終わったと思ってるわけじゃねぇよな?」


「いやいや、普通そう思いますって!‥でどうするんですか?」
「魔物の討伐だ。お前魔法使えるんだろ?どれくらい使えるか見せてくれないとな」


そう言ってロワンは先に食事を取りにいく。

「とりあえず、食べておいた方がいいってことだよ。いつ魔物が来ても戦えるように」


ヒワリは目の前に並ぶコップや皿を眺めながらエンゼルに話す。


「ヒワリさんも魔法使えるんですか?えっと‥確かサーカスで空中階段を下りていた時も?」

「攻撃魔法、防御魔法、あとは医療魔法が少し。でもサーカスの時は魔法使ってないよ?」

「えっ!?じゃあれは――」


「手品だよ、君。マジックさ」


後ろから声が聞こえ、エンゼルは振り向いた。
エンゼルの後ろにいたのは、片手に料理を山ほど盛り付けた皿をもちぽっちゃりしたお腹、
銀色の髪に手入れされた鼻下のヒゲが印象的なおじさんだった。

「ヨルドナさん、お疲れさまです」

ヨルドナ‥――?
そう聞いてはっとした。
サーカスに出ていたあの魔術師の名前である。


「おお、ヒワリか!今夜は助かったぞ。助手のツナが今朝倒れてな。下手したら、手品がなくなるところだった」

「あなたがヨルドナさん‥?」


エンゼルに尋ねられてヨルドナは少し嬉しそうだ。


「左様、私が魔術師ヨルドナだ。君はエンゼルだね?」

「はい、そうです。あの‥サーカスでの空中階段はどうやって?」


ヨルドナは面白そうにエンゼルに答えた。

「つまり、どうやって魔法を使わずに空中の階段を下りたってことかな?それは一番手品の味噌だよ。わからないことこそ楽しいのだ、エンゼル」

「でも‥気になるんです。ヒントだけでも教えて頂けませんか?」


「ヒントは君が思っている以上に簡単ということだ。誰にでも出来るが、見せるのが一番難しい。答えがわかったら是非とも教えてくれないか?楽しみにしてるよ」


では、とヨルドナは去っていった。



「相変わらず、謎賭けが好きみたいね」

ヒワリはヨルドナの後ろ姿を見ながらそう話す。


「結局、手品じゃなくて魔法なんじゃ?」

「知ってしまった時よりも知らなかった方がいいこともあるよ。手品の種明かしは特に」

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Author:渚 日向 /ナギサ ヒナタ

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