うぐいす色の実

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#12 Dinner Time 2/3


ロワンが帰ってくると、ヒワリが次に席を立ち、続いてエンゼルも料理を取り始めた。
エンゼルは食事中ずっともやもやがとれないまま料理を口に運んだ。

どれも久しぶりに口にしたものばかりだったが味わって食べてるというよりかは自動的に食事に手を着けている感じだった。


たまに他の席を見ながら、様子を伺っているとユラとたまたま目が合う。
席は遠かったが相変わらず冷たい視線が刺さってくる。
エンゼルは慌てて他の人へと視線を移した。
ユラ以外は純粋に夕食を楽しんでいるようで、笑顔が絶えない。お酒の回りもあってか、陽気な雰囲気に溢れていた。



「さて、そろそろ外に出て見張ろうか。もう行けるか、ヒワリ?あと、エンゼルも」

「あとってなんですか‥。行けますよ」



「じゃ、少し練習な。エンゼル、どんな魔法使えるんだ?」

「攻撃魔法と医療魔法、罠魔法です。あんまり覚えていませんが‥」

「罠魔法か‥、わかった。じゃ今出来る罠魔法使ってみな」


エンゼルは印に手を触れると、ヴィジョンを使った。
大テント、小テントを含めて全体に行き渡り虚像の世界を作り出した。


「なるほど、ヴィジョンか。悪ぃがさっそくお客さんが来ちまった」

「お客さん!?」


ヴィジョンはテント周辺に張っているだけで、中は何ともない。
だから、サーカスの人には怪しまれず対戦出来るわけだ。


「魔物か。親玉はどこだ?」

ロワンが虚像の世界の中で屋根の上を見ると、人にコウモリのような羽の生えた人物が立っていた。



「あれは――ヴァンパイア!」

「それもかなりの血統をもったね」


そう言ってヒワリは身構える。


「ずいぶん、ややこしい魔法を張りましたね。君でしょ、狩人が2体に魔術師が1体。しばらく、お相手致しましょう」


お辞儀をしたかと思うと、突然人形のような魔物が現れた。
次々に分裂するタイプの魔物らしく、一定の数にまで分裂すると独立して襲い始める。


「ヒワリは魔物をやれ。俺は親玉を叩き潰す」

「ぼ、僕は?!」

「エンゼルはヒワリのサポートをしろ。魔物の中に中心がいるはずだ」


ロワンやヒワリの動きは早い。
すかさず、印に手を置くとそこからロワンは弓矢をヒワリは剣を取り出す。

「すごい‥武器が取り出せるんだ」


ロワンやヒワリが魔物とやり合っている間にいつの間にかエンゼルの側に魔物がやって来た。

「うわっ!」


飛びかかってきた魔物はヒワリによって瞬時に消されれる。



「魔物は任せていいから、エンゼルは親玉を探して」

「わかりました」


湧いてくる魔物。
しかしそのほとんどが光に照らされても影が映し出されることなく、同じような動きを繰り返している。
ヴィジョンの中だとは言え異様な光景だった。

「どうすれば‥」


ふとライトを使う手を思いついた。
普段は辺りを照らしたり、目を眩ませるためのものだが。


「ロワン、ヒワリさん!目を瞑ってください!」

かけ声と共に、ライトを高く打ち上げた。
光は空中で錯乱し、急に辺りが白い世界に包まれる。
その中、一体だけ光に消えない魔物がいた。

すかさず、攻撃魔法ファイヤーを使い留めをさす。


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