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#13 Dinner Time 3/3

機械音のような声が続くと、辺りは静まり返ってヴィジョンの効果は消えていた。
魔物の姿は見当たらない。


「仕留めたか!」


「やれやれ、ディナータイム終わっちゃいましたか。仕方ありませんね‥。でも‥面白いものが見れました。あなたがたは普通とは違うわけですね。今後もマークしておきますよ」


声がして頭上を見上げると、あのさっきのヴァンパイアが羽を広げて高くから見下ろしていた。


「てめぇ、下りてこい!」


「特にその娘。一度味見したいですね」


頭に血が上ったのか、ロワンはすぐに弓を引きヴァンパイアを狙った。
矢は外れヴァンパイアに笑みがこぼれる。



「貴方には何を言っても無駄でしょうから、一旦引くとしましょう。私に食べられるまでそう簡単にくたばらないでくださいね」

ヴァンパイアは次第に夜の闇に紛れて見えなくなった。


「行っちゃいましたね‥」

外は何事もなかったかのように再び静まり返っている。


「それにしてもよくやったね、エンゼル」

「まさかライトを使うとは思わなかったな」


「ヒワリさんやロワンが援護してくれたおかげでいつもより集中できました」


「この様子からすると当分はこないな」

「また‥次の町ですか?」

「そりゃそうだろ?な、ヒワリ?」



ヒワリは聞いていなかったのか、二人の視線に気づくと慌てて聞き直した。


「ごめん、聞いてなかった。何の話してた?」


「次の町へ行く話です」

「ああ‥、そっか。明日出発だもんね」


何事もないようにヒワリは話していたが、ロワンには何か引っかかったようだ。


「あまり気にするなよ?」

「うん、わかってる。先に戻るね」


ヒワリの後ろ姿を見ながら、エンゼルはロワンに話す。


「どうかしたんでしょうか?」

「お前もあまり気にするな。さて俺たちも寝るか」


とは言え気になるエンゼルだったが、気にしても仕方がないのにはかわりなかった。



ところ変わって、ロワンとエンゼルがテントへ戻るところを見守る人物がいた。
その髪は黒く片目には布を当てている。


「あの三人‥」

「三人がどうかした?」


急に現れたフォーンの言葉に驚くことなく、三人がテントへ入る直前まで見ていた。


「少しは驚いてよぉー」

フォーンはそう言いながらもユラに真っ白な食べ物を渡した。


「はい、あんまん。メルシーがサービスしてくれてね。2個は多いから1つユラにあげる」

ユラはあんまんを受け取った。
あんまんにしては冷めていたが、それでもあんまんには変わりない。

「目大丈夫なの?」

元々ユラは誰に対しても無口で口数は少ない方だ。
それでも、フォーンはユラに話しかけ続けた。

少しでも辛い過去が忘れられるように。
でも、ユラが話す機会は滅多にない。
口を開いても、一言二言で終わるのが大抵だった。



「印が光った。それにあの小さい奴、すれ違ったのに気付いてない。三人とも印の持ち主だ」

「印?ユラの目のこと?」

ユラは頷く。


「ってことは治せるかもしれない。エンゼル、ヒワリ、ロワン、あの三人についていけばきっと」

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Author:渚 日向 /ナギサ ヒナタ

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