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#17 青の街道 4/4


 「チェルシー・・?」

もう一度、チリーンと鳴いた。
一声だけで癒されるような不思議な音で二羽はとても仲がいいらしく互いに羽繕いをしている。
そしてちょうどオスがメスの落ちた羽根を拾い上げ、メスもオスの羽根を拾い上げた。


「羽根もらってもいいの?」


ヒワリの問いかけには答えず、ずっと差し出したままだ。
ヒワリは羽根の下に手を持ってくると、そこへ対のチェルシーは羽根を置いた。


「ありがとう」

ヒワリはすぐに羽根をバックへとしまい込んだ。
その直後どこからともなく仕掛けアミが対のチェルシーに向かって飛び込み、チェルシーを捕らえた。
ヒワリはすぐにアミを捕まえ印から剣を取り出すと、アミを切り開いてチェルシーを取り出す。


「早く逃げて」


しかし対のチェルシーは逃げない。
しっかりとヒワリの肩にしがみついたままだ。


「このままだと‥――」


「あそこだ!」
「これであの町に入れる」
「めんどくさい掟だよな」


顔を上げた先に三人の見知らぬ男たちの声が聞こえ、次第に姿も見え始めた。

瞬時にシールドをチェルシーにかける。
草陰から飛び出した男たちが見たのは、破れたアミと肩に対のチェルシーを乗せた少女の姿だった。


「コイツ!逃がしたな!?」

男が何かを投げヒワリの頬はかすり傷ですんだものの、手と足に大きな切り傷が出来た。
飛んできた物は男の手中へと戻り、よく見るとブーメラン型をした飛びナイフのようだ。


「そのチェルシーを渡せ」

「人の物を盗むとはな、容赦はしないぞ?」


ヒワリは無言を貫き傷付いた足と手をかばって、後ろへ後ずさりをする。


「渡さねぇそうだ。仕方ないな」

男たちはヒワリに詰め寄るばかりに、自分たちを囲む魔物に気付いていなかった。
気付いた時にはもうすでに遅く、コオロギような姿の魔物に襲われた。

その隙を見計らい、ヒワリはチェルシーを抱えるように走る。
後ろからは魔物が迫った。



「ヒワリ!」

急にロワンの声が聞こえ同時に矢が魔物を打ち抜き、2つの剣を持ったユラが残りの魔物を消した。


「すごい‥」

「ヒワリ、怪我したの?」

フォーンが駆け寄り、ヒワリの腕にいるチェルシーをみて驚いた。


「つがいのチェルシー?」

「この子たち守ってあげて。私がこの場を引き受けるから」


「何言ってるんですか!早く手当てしないと!」

「でも!」


「魔物は俺とユラで始末する。お前は休め」


ロワンに言われ、ヒワリは少し冷静になった。



「狩人が三人このチェルシーを狙ってたの、気をつけて。あとこれ‥」


ヒワリはバックからチェルシーの羽根を二枚、ロワンに渡した。

「ありがとな」


ヒワリたちが去ったあと、森が少し騒がしくなった。



「ユラ、あと何体いると思う?」

「‥10体」

「そこそこ集まったな」


遠くにいる魔物を定め、ロワンは矢を放った。

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渚 日向 /ナギサ ヒナタ

Author:渚 日向 /ナギサ ヒナタ

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