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#20 カルネの町へ 3/3



ヒワリは起きてこなかった。
容態を伺っているものの、特に変化は見られない。

そして、つがいのチェルシーはヒワリの側から離れようとしなかった。
じっとヒワリを見つめている。


「そんなにコイツ見ててあきないのか?」


冗談でヒイラギが言うと、チェルシーのオスはチリーンと鳴く。
始めは無謀なモンスターに挑んで怪我をしたのかと思った。
ここにくる狩人も魔術師もみなそうだ。

だからこそヒイラギはいつも思う、自分を大事にしろと。


「一番自分を大事に出来ないやつだな、こいつも」

怪我に理由は関係ない。
自分の愚かさで怪我したやつも、仲間を守ったとかで怪我をしたやつもヒイラギにとっては一緒だった。




翌朝ヒワリは目覚めると見知らぬ場所だったが、隣にはエンゼルやフォーンが側にいて少しほっとした。

「おはよう、ヒワリ」

「おはよう。ここは?」


「ヒイラギさんとシワスさんの家です。シワスさんがおいて下さいました。ユラさんやロワンも来てますよ」


ヒワリはふと自分のケガに気づき治癒していることに驚いていると、フォーンが説明し始める。


「なんだかんだ言っても、ヒイラギが治してくれたんだよ。シワスさんが言ってたんだけど、傷口に毒があったみたい」


「‥‥ヒイラギさんは今どこに?」

「今は他の人を治療しています。会うなら昼休みか診療が終わってからの方がいいですよ」


「そっか‥。なんかごめんね、心配かけて」

フォーンはヒワリの手を握って首を横に振った。


「ヒワリが元気になったら明日の朝出発するってロワンが言ってたよ。だからヒワリはもう少し寝てて」


ヒワリはおとなしくフォーンの言う通りに横になった。
優しくスリープの眠りがヒワリを包み込んだ。




ちょうどその頃、黒い羽を持つ一羽のチェルシーがカルネの町に入り込んだ。
何かを探すように、常に地上を見ながら空を飛ぶ。

そして、ある家の窓の近くまでくると深緑色の髪の少女を見つけ、再び空へ舞い上がった。

黒いチェルシーが再び向かう場所は自分の主。
カルネの町の外れまで飛ぶと、子供のように背が低く紺色のショートカットの髪をした少女の指に留まる。



「なになに?もう見つけちゃったのぉ?」

黒いチェルシーはキーンと耳に残るような甲高く鳴き声を上げた。


「ディアナ、あの子が珍しく怪我をしたんだって!これってチャンスじゃない?」

ディアナと呼ばれたのは赤く長い髪に妖艶な姿の女性だ。
赤い髪に白い肌、黒い服装はよく似合っている。


「調子にのらないの、メノウ。これからたっぷり礼を返すんだから。さて、ちょっと面白いことしてあげましょうか」


「ディアナ、ご機嫌だね♪」


そう言って、メノウは黒いチェルシーに微笑んだ。

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渚 日向 /ナギサ ヒナタ

Author:渚 日向 /ナギサ ヒナタ

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