うぐいす色の実

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#48 二つの運命 4/4


「歩き通しだったからな。早く寝た方がいい」

ユラが珍しく口を開き、ヒイラギやユラの言う通りに宿屋へ帰ることになった。




ヒワリが歩き出そうとした瞬間辺りは急に白黒な世界へと変わった。
驚いてみんなを見渡すが、みんな時が止まったように動かなくなった。


「ロワン!みんな!」

ふいにロワンの腕に触れようとするが、手を引こうとしても動く気配はない。
魔法ストップかもしれない、
そう思った時には黒い影に覆われたように辺りがうす暗くなった。


「――…印を持つ者、血の刻印がある者…」

そう口ずさむのは、屋根の上に立ち黒いコートに身を包みフードを被る人物だった。
影に映るのはその人物の影だけでなく大きな翼の影が映っている。

「そして、その資格を持つ者」



そうその人物は言うと、ヒワリに手をさしのべた。
しかし、嫌な予感がしてヒワリはその手をとらなかった。


「拒むというのか」

黒いコートの人物が遠ざかると共にヒワリは目の前が暗闇に包まれていった。





「ヒワリ!」

そう誰かが名前を呼んでいた。
次第に声はっきりしてきて、フォーンとロワンの声だということに気づいた。
その瞬間目が覚めたようにふとロワンとフォーンの顔が映った。


「ヒワリ、大丈夫?ぼーっとしていたけど」

「え…え?」


改めて気付いたヒワリにエンゼルの声が聞こえる。

「きっと疲れのせいですよ。早くシワーズに急ぎましょう」



エンゼルに賛成してシワーズへ戻る最中、
この街で一番高い塔の上にはマントで身を隠す人物の姿がちょうど月に並ぶように
シルエットで映されていた。

マントの裾は風ではためきまるで浮いているようだ。


しかし、その人物もまばたきした瞬間視界からきえ、
白昼夢のように次の瞬間には消えていた。

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