うぐいす色の実

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#63 春色の優しいクッキー 1/4


『――…それでは、本日の予選通過者を発表します!ヒワリ、ロワン、リズ、トール、ムーベン、
ロムリ、ユズ、ナムサ、スカルの9人となります!通過者には明日の決勝戦へ参加できる資格が
貰えます!明日はトーナメント戦!誰に幸運の女神が微笑むのか!見事栄冠に輝いた人物には
前チャンピオンとの一戦を受ける資格が貰えます!次回決勝戦を乞うご期待下さい!』


そうアナウンスが鳴り響き、予選は一旦幕を下ろした。
控え室では予選落選者と決勝進出者に分けられそれぞれの部屋に入る。

「9人か…トーナメントにしちゃ、珍しい」


ロワンの言うとおり、今まで9人という指定はなかった。
このまま、2人対決があるのだとすると、1人余ってしまう。

「何か理由があるのかも。平等だから余りはないはず」


ヒワリがそう話していると、部屋のモニターに先ほどの司会者が現れ、
みんなの自然はモニターに釘付けになった。

『予選通過の皆様、おめでとうございます!明日決勝戦では3人1チームに分かれて
いただきます!こちらはランダムで決めさせていただきますので明日モニターでご確認ください。
では明日の決勝戦、ご健闘祈ります!』


モニターは消え、少し周りはざわついた。
チームで戦うのだろうか?それにしても見知らぬ者同士でチームを組むのは考えられなかった。


「チーム戦ってこと?」

「狩人はチームで組むこともあるからな。当たり前ではあるだろ?」
「でも…」


顔を曇らせるヒワリに遠目から見ていたリズはギュッと手を握り締め、
ヒワリに近づきながら話始めた。

「私なら受けるわ。それとも…やる気がしないの?」

周りにいた狩人たちもリズの声に気付き、彼女へ自然を移した。


「貴方にとったら高見の見物かもしれないけど、貴方は私を侮辱したいの?」
「そういうわけじゃ…!」

ヒワリが否定しようとした時、リズは腰にあった剣を抜き瞬間的にヒワリの首もとへ
剣を突きつけたが、一足遅れてロワンも身近にあった棒を取りリズへと向けた。


「止めろ、リズ。ヴェンはそう教えたか?」

ロワンの言葉に動じることなく、リズはヒワリへ囁いた。

「邪魔をするな」


決意の籠もった言葉を残して、リズは剣をさやへと収め、先に部屋から姿を消した。

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