うぐいす色の実

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Mission7# ミッドガンド―プリペットにて―



  
人間が住む大陸――ミッドガンド<首都:プリペッド>


摩天楼が建ち並ぶ都会プリペッドでは「サイコエネルギー盗難事件」の話題が絶えなかった。

一週間に一回、又は多い時で週に三回も起こり世間を騒がせていた。

「またあいつらかッ!!」
茶色の髪の男は新聞をテーブルの上に叩きつけた。『また、サイコエネ狙わる!』と大見出しが乗り『今度は人気絶頂のセシルのライブコンサートで』とその下に小見出しが載っていた。

「なんで亜種相手に、上は射撃兵を出したんだ?」
男はもう一人近くにいた栗色の髪をした青年に聞く。
男は青年よりも年配だ。おっさんと呼ばれてもおかしくはなかった。


「お、俺??」

「おいおい、他に誰がいるんだ?それより、お前はどう思う?」

青年は男が見ていた新聞を興味なさげに眺めた。
「――‥射撃兵はただのおとりで、上はあとから『ノヴァ』を追跡しようとしてるんだろ」

「ん‥それだと、65点だな」
青年は新聞から視線をそらして、男を見上げた。

「なんだよ、それ」

青年は男のこういうところがあまり好きにはなれなかった。
人柄はそこまで悪くはないものの、人の答えた質問に対し、すぐに点数をつけたがるのが悪い癖だった。

「読みはまあまあだな。でもそれだと、裏が全然読めてねぇ」

「じゃマットならどう考えるんだ?」
「俺か?俺だったら‥――」

茶色の髪の男――マットがそう言いかけた時、突然部屋中にアラームが鳴り響いた。集合命令のらしい。

「いいとこだったのに‥、命令には逆らえないな」
そうマットはぼやいた。

ドアの外では珍しく騒がしい音で廊下が響き渡る。
青年は急いでパラディンの正装に着替えたが、ここはベテランのマットの方が早かった。

「早くしろよ、きっと上の命令だ」

「わかってるさ」


青年が着替え終えると、二人は騒がしい声を追いかけて廊下を駆けていった。


最高保安にして、最大の組織――『パラディン』

人間たちが世界樹から離れて長い旅路の果てに着いた場所は、広々としたミッドガンだった。
ここに移住するころ、ここはモンスターがたくさん生息していたが、今は『パラディン』によってミッドガンを転々とする街は護られている。

首都でもあるプリペッドは、そんな『パラディン』の本拠地でもあった。
パラディンになる人は地方からここに集められ、特訓を積み重ねて『パラディン』に入る。

そこで実力のあるものは、エリートの中のエリート「特殊工作員」になる。
これらは、すべて亜種を消し去るための計画でもあった。



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