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Mission11# ハイヴヘイム/ミッドガンド――惹かれる心―― 1/2


食堂にて――。

「あら、お帰りなさい。今日は栗色の髪なのね」



食堂で声をかけたのはウェイトレスのシルベットだった。

「ただいま」


シルベットが座るテーブルにティアが座ると、面白いものを見たようにシルベットはくすっと笑った。

「ええっ、なんで笑うの??」



「今日はすごく幸せそう。行き先で何かあったの?」

図星であることに確信を持たせるように、ティアの顔は少し火照った。




「この際だから言いなさいな。聞いてあげるよ、誰にも言わないって約束するから」


ティアは行き先で助けてくれた青年の話をシルベットに聞かせた。

「――助けてくれた時、手をつないだ時、なぜかドキッとしたの。
それからなんだか、体がおかしくて‥。
彼の仕草を見る度、話す度に、鼓動と一緒にいたいという気持ちが大きくなってきた。
顔も熱くなるし‥変だよね‥、ここのみんなと居るときは何ともなかったのに」


「それって恋ね」

「コイ‥?」


「一緒に居たくてしょうがなくなるの。その人だけは傷付けたくないって、ね」

「恋ってみんななるの‥?」



シルベットはにっこと笑顔だ。


「誰でも、みんな一度や二度‥ね」

「一度や二度‥?」



ちょうどその時、厨房からまたシルベットを呼ぶ声が聞こえた。


「はいはい、わかってます!まったく、いい時に邪魔するんだから、あの人は!
ごめん、ティア。また聞かせてね」



ティアは館長室に入り今回の調査を報告し終わると、<初めの園>へ歩いていた。
いつもならここへ来るたび、リラックス出来るのだが、今回ばかりは違っていた。
気がつけば、ずっとあの人のことばかり考えている。



――あの人‥、今どうしているのかなぁ?


朝日が上り辺り一面を黄金色の光が包み込むと、花の中で眠っていたスプライト達がフワッと空に舞う。


「ティア、お帰り」



しかし、ぼーっとしていたためにティアは話しかけられたことに気づいて慌てて、ただいまと遅れて話しかけた。


「今日、ちょっとヘンだよ?」
「ヘンだね?」


「ご、ごめんね。ぼーっとしてたから気づかなくて」



「ティア、いつもより顔赤い」



そう言われて、慌てて顔を隠すティアにスプライトはキャッと笑った。



「可愛いね」


「そ、そんなことないって」



「いつもよりヘンだけどカァーイイよ?」
 「カワイイだよ」


手で覆っていた顔を少しだけ見せて、ありがとうとティアは言った。


 「でも、やっぱりヘンだよ?」



そういわれて、ティアは苦笑する他なかった。


 ――あの人ならなんていうかな・・?



約束は5日後の夕方――。
しかも、その日はちょうど舞踏会が開催される日だ。

ちょうど『昼の月』と『夜の月』が入れ替わる時間‥。


――少しくらいなら、抜けてもいいよね‥?



世界樹の葉が風に舞って、サワサワと鳴いた。


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渚 日向 /ナギサ ヒナタ

Author:渚 日向 /ナギサ ヒナタ

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