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Mission15# ミッドガンド――Good Bye..―― 2/2

廊下の一番突き当たりの扉を目指して進み、ノックをした。

返事が返ってきて、恐る恐るドアを開けた。

目の前に部屋はなく階段が続いていたが、
階段を見る限り階段の奥に部屋が続いているようだ。


階段を上がると、右側に屋根裏部屋が広がり天井はやや斜面状になっていた。




「ティア?」

イリスはベッドに寝転がっていたのか、ティアを見た途端飛び起きた。



「ごめん、寝てた?」

「いや、大丈夫。それより、ティアの方は?」



「おかげで元気になったよ」

「そっか」



イリスは言葉の割にうとうととしていて、気を抜けばすぐにでも寝そうだった。



「この部屋いいね。天井に窓があるから、星が綺麗に見える」

「この部屋の取り柄は天井窓があることくらいだ」


昼間は陽が当たって暑そうだが、
夜はそれなりに星を眺めながら、眠れそうだった。




「そういえば‥――」

そう言いかけて、イリスを見るといつの間にかぐっすり眠っていた。
いろいろな疲れが溜まっていたせいだろう。


――せめて..

イリスの側により手を触れると、ケアを使いイリスの心身の疲れを癒やした。


――何も出来ないけど、お礼ね

すると、イリスの懐から小鳥のようなシルエットが飛び立ち、ティアの手に留まった。

驚いてよくその小鳥を見ると、
オートマタらしく、ただその仕草は本物の小鳥と間違えそうなくらいによく出来ていた。




「君、イリスの?」

小鳥は首を傾げて、ティアを見る。



「私は側に居られないから。でもせめて、お礼言いたかったな。あと、さよならって...」


小鳥は再び飛んで一回りしたあと、イリスの懐に戻った。



「次に会うときは..」

ティアはふと、壁にかかっている時計を見た。
夜の9時を指し示し、夜のとばりはとっくに下りている。

ティアはイリスの手を握り一瞬だけ強めて離した。



「元気でね..イリス」


心の中で呪文を唱え、零れる涙を元にハイヴヘイムへと道を繋げてイリスの部屋から姿を消した。
こぼれた最後の一滴の涙がイリスの手の甲に零れ落ちた。


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渚 日向 /ナギサ ヒナタ

Author:渚 日向 /ナギサ ヒナタ

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